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デュラエースのホイール、WH9000 C24は、最強のロングライドイベントの相棒? [自転車部品]

うーん、ちょっと迷っていたんですよ。
正直言えば、皆さんが興味のある話題、特にホイール関係の話題を記事にすると、ヒット数が多いことは分かってたんです。
で、なんだか「人気取り」「ヒット数稼ぎ」のために、お金を使ってホイールを買って記事にしているようなイメージが自分自身にあり、いや、そんなつもりでこのWH9000 C24を買ったわけではなかったので、インプレを記事にするのを躊躇っていました。
日光150812 001.JPG

また、多くのこのホイールのインプレ記事を見ると、なんだか同じような印象の記事しかかけないような気がしたのも記事を書く事を躊躇わせた理由の一つではありました。
同じような記事なら、何もわざわざ「これみよがし」に書く事もないし・・・・。

で、一応複数のセンチュリーライドのイベントやツーリングを経て、1000km以上走ってみて、いろいろな環境下で使用してみた結果、僕なりの評価ができた「つもり」ですので、インプレをさせていただきます。

まず、月並みな感想から書けば、軽量ホイールらしく一踏み目の踏み出しが軽く、以後「回りたがる」抵抗の少ない、精度の良いハブのおかげで、グングン速度が乗って行き、35km/hまでの領域で使用するのなら、かなり高い性能を発揮します。
ディープリムではないので、高速領域の空気抵抗低減の効果は期待できませんが、一人で河川敷などで一定速度で走るというシーンは効果が期待しにくいかもしれませんが、アップダウンが激しく続く、集団で頻繁に速度が変化するようなシーンで長距離走るような場合は、その軽さ故に、足の負担が相当緩和されつという感じです。
全体的な剛性も十分であり、一般的なライダーがダンシングで踏みしめても、十分な推進力を発揮してくれるはずです。
また、このホイールの最大の美点は「乗り心地」かもしれなくて、薄いアルミリムをカーボンで補強している構造上、嫌な周波数の振動をカーボンが減衰している感じで、当たりがマイルドで疲れにくく、荒れた路面の推進力の低下も最小限で抑えられている所が、ロングライドイベントにはもってこいの性能だと思います。

と、一般的な評価はこんなところでしょうか(笑)。
どうでしょう、僕個人的にはこのホイールを持って、レースイベントとかでアドバンテージがあるかというと、劇的にパフォーマンスが向上するかというと、「?」というイメージしかありあせん。
たしか定価で15万円、海外通販で9万円で購入できるホイールですが、本当に競技でアドバンテージを得ようとするのなら、1kgそこそこの重量の「カーボンディープリム」のホイールには敵わないような気がします。
では軽さを武器にヒルクライムは?といえば、例えば同様の重量でさらに剛性が「メチャクチャ高い」MAVICのRSYSなどがありますし、やはりもっと軽いカーボンチューブラーホイールもあります。
ハブの回転精度は?、いやいやもっとお金を出せば今やマニア垂涎の高精度のハブを誇る「GOKISO」
のホイールなんかもあります。

つまり、あくなき勝利を目指して資金に余裕があれば、WH9000 C24(クリンチャー)の出番はあまりないような気はするんですよね。
ではこのホイールの価値はどこにあるのでしょうか?
人伝えに聞いた話では、このホイールを練習用に使用しているロードのプロ選手の方が結構多いということがあるそうです。
そこそこの性能がありながら、値段が必要以上に高くなく、何よりトラブルが少ないからだそうです。

そう、このトラブルが少ないという点が、このホイールの最も優れたポイントなのかもしれません。
確かに1400gを切った軽量ホイールや高い回転性精度を誇る高性能なホイールはいくらでもあります。
ところが工業製品というのは、高性能を狙えば狙うほど、究極を目指すほどデリケートで「脆くなる」という性質があるんですね。
だから、70万もするようなカーボン高性能ホイールだから、値段相応の「耐久性」があると思ったら大間違いで、かえって壊れやすく、デリケートで取り扱いに気を遣うシロモノかもしれません。

機材を提供してもらえるプロや、資金が潤沢にある方なら問題ないでしょうが、一般的なサイクリスタの場合、なけなしの予算をひねり出し、奥さんの冷たい視線に耐えて(笑)せっかく買った高額のホイールは、恐らくもう二度と買えない「高嶺の花」であり、出来れば「一生物」であって欲しいはずです。
そういった観点で言えば、高性能でありながら、並み居る有名外国ブランドの同程度の性能を誇るホイールの半額以下で手に入り、かなり過酷な環境で、尚且つラフな整備でも性能が劣化しにくく、壊れにくく、尚且つサービスが受けやすいWH9000は、「サンデーサイクリスタの使う最高峰のロングライドイベント用の機材」と言えるのではないでしょうか?

とまあこの手の評価は、じつはシマノのホイールを評価するときの定番の最後の落としどころだったりしているようです(笑)。
「デザインは地味で、所有する満足度は低いけど、抜群のコスパで、安心して使える」・・・・
ありゃ!、この一行で終わってしまいました(笑)
しかも、絶対的なコスパで言えば、実売価格で4万円を切っている「WH6800 アルテグラ」のホイールの性能差を考えると、WH9000が、2倍以上の値段に見合うほど性能が高いか?といえば、そんなことはなかったりします。
これまた、一般で言われている評価に落ち着いたりするんですよね(笑)。

まあ、個人的に気に入っているのは「快適性」かもしれませんね。
当然タイヤに依存する部分が高いのですが、他のホイール「WH6800 キシリエリート、SLR、コスミックカーボン」などと比較しても、同じパナレーサーのRACE Dをはめて、RAirのチューブを組み合わせた場合、圧倒的にWH9000が一番快適で疲れが少なく、距離が伸びれば伸びるほど、他に代え難いなと思えるようになるんですよね。

という事で、結論はタイトルの「最強のロングライドイベントの相棒」ということにします。
というか、こんなダラダラ長く書いた記事を読んでくれる人が居るんですかね(笑)。




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えすぷれそ

きっちり読ませていただきました(笑)
「最強のロングライドイベントの相棒」と聞くと欲しくなります。嫌な登りも楽になりそうだし、漕ぎ出し軽いのは信号多い街中では助かります。
でも小遣い4ヶ月分は厳しいし、まだ鉄下駄でいいかな・・・
といったところですね。参考にさせていただきます!
by えすぷれそ (2015-08-11 23:23) 

のっぽさん

C24買った後で記事拝見しましたが、とても参考になりました。実は旧モデルの8750を特価品で見つけ即買い、55,200円でした。10速のため売れ残っていたものをケルビムでたまたま見つけたんです。DURAも検討していたので良い買い物だったと思います。くわしくはブログで紹介したいと思います
by のっぽさん (2015-08-12 05:41) 

soraneko

えすぷれそさんへ

きっちり読んでいただいてありがとうございました。
相変わらず無駄に文章が多いので(苦笑)

そうなんです、コスパが良いといっても、ハイそうですかと簡単に買える金額ではないので、おいそれと手が出せないですよね。
僕も日常のツーリングだけなら「要らないかな?」なんて、思ったりしましたが、やはり贅沢を味わうと人間がダメになりますね。
by soraneko (2015-08-12 21:22) 

soraneko

のっぽさんへ

良いものが見つかってよかったですね。
9000はまだ高いですし、7900は色々とあるそうで、確実性のある選択ではなかったでしょうか。

僕もカンパの高額ホイールは常に横目で見ているような状態で気になります。
BORAとかハイペロンそそられますね。
実は9000を購入するときに悩んで比較したのがシャマルウルトラとレーシングゼロでした。
ただ、場合によってはレンタル用にも考えていましたし、出来れば普段使っても支障がなく、イベントでも安心して使えるという事で、9000に落ち着いたという経緯がありました。

やはり難点は「地味な外観」で、DURA ACEのロゴが汚れて見えないと、本当に高いホイールに見えないんですよね(笑)
地味だから「これみよがし」なところがないのが良いという人もいます。

by soraneko (2015-08-12 21:34) 

わだち

完読させていただきました^^
私の周りでもC24,C35ユーザーは多く見られます。色々熟考された上での購入でしょうから、おそらくSHIMANOだから精度がよくて頑丈で耐久性があるのだろうなぁとそれとなく思っていたところ、実際にベンチマークされたsoranekoさんの今回の記事を読んで納得しました。

by わだち (2015-08-14 07:13) 

soraneko

わだちさんへ

実際、このC24CL等は、まだ知識や経験の乏しいエンドユーザーとかも「普通に通販で購入」されているケースが多いので、日本のメーカーとしての品質保証の観点から、あまり特殊な構造や材料で、デリケートすぎる商品には出来ないとなると、耐久性、耐候性(外国製は未考慮の場合多し)などのマージンはキチンととってあると思います。
ブリヂストンANCHORのバイクなども、幅広い使われ方の耐久性を考慮して、軽量化をわざと押し止め、安全マージンを広くとっていると言いますよね。
まあ、僕の場合この体重ですから、スポークの破断に関しては、仮に発生しても致し方なしかもしれませんが(苦笑)。
その点は継続確認をしていきます。
by soraneko (2015-08-14 16:25) 

teruteru

大変参考になりました。

このホイールの旧タイプを持ってます。
これ一本でヒルクラ、ロングライド、草レースまで楽しめる高級ホイール初心者やレース常連の方のセカンドホイールとして幅広く使える印象を持ってます。

これ以上になるとヒルクラ用の剛性を犠牲にした超軽量ホイール、平地用ディープリムホイールなど用途限定のホイールになると思います。

ホビーユーザーの用途に合致しかつ、上級機種への期待を抱かせる逸品と思います。
by teruteru (2015-08-26 21:40) 

soraneko

teruteruさんへ

皆さんご存知のホイールで、なにも特別にインプレをする必要もなかったかなー(苦笑)、なんて思いましたが、機材選択の思うところもあり、記事にしてみた次第です。

やはり冷静に考えてみても、ロードバイクは自転車の中でも特別な機材で、基本的に「競技用機材」であるという事を念頭に入れなければと思います。
そうなると、一般のホビーユーザーが使える、もしくは「使っても差し障りのないレベル」というのは自ずと「線引き」されるべきなんではないかと思います。

まあ「嗜好品」と捉えれば、資金に応じた機材を購入するのは個人の自由なんですが、業界もそろそろ「無知な素人から金品を掠め取る」みたいな商売に対して、厳しい目を自ら持っていくような姿勢がなければ、社会的に認められなくなるように感じています。

実は今回のWH9000 C24CLに関しては、自分で使う予定ではなく、売却したレンタル器材の代替え品として購入したものだったんですが、使い勝手の良さから、結局メインで使うようになってしまいました。
by soraneko (2015-08-27 18:46) 

Lynskey

完組はいつも指を咥えて見てる側の人間です(苦笑)
ロード始めた時に「ホイールが一番実感するよ」と言われてたのですが、そのプライスタグにいつも最後のワンクリックが出来ずにいました。
その結果行き着いた先が手組。
手組なら材料費だけで1500g以下のホイールが2~3万程度で手に入る!
といいつつ6setもあるのが不思議なのですが、現状の最適解としてリム400g程度、スポーク24~32本で組んだものが一番しっくり来ています。
インプレを熟読し勉強しつついつかは1set完組欲しいですね。
by Lynskey (2015-10-28 01:16) 

soraneko

Lynskeyさんへ

確かにチョッとしたホイール買うお金があれば、ロードバイクが一台組みあがってしまいますから、真っ当な感覚で言えば、おいそれと手が出るしろものではないですよねぇ(苦笑)
僕は反対に自分で手組にチャレンジしようと思っているのに、なかなか手が出ないのが情けないです。
自転車を自分で組む人間なら、避けては通れない道なんですけどね。
今年は(今年から?)緊縮財政で、高額なパーツに手が出ない(必要がない?)なかで、自転車いじりを楽しむのに、友人から振れ取り機も借りていることから、いよいよ手組に挑戦していくことになると思います。
by soraneko (2015-10-30 21:13) 

チースケ

soranekoさん、どーもです。
今クロモリを再生しているのですが、ホイール始めパーツ選定に楽しく悩んでます。
ホイール、今のウィリエールにはWHR21という安価なものを使ってますが、実はこれにあまり不満がありません。
一方、軽いホイールやディープなホイールにはどんな世界があるのだろうと知りたい気持ちもあります。
soranekoさんの記事でを読んでその気持ちが高まってしまいました。
サドルセレクトしたときには何種類もレンタルで試しましたが、ホイールこそ試せる機会がほしいし、体感できる違いがあればC24か35か悩まずに済むのにと思ってます。。
by チースケ (2015-12-15 01:15) 

soraneko

チースケさんへ

WHR21は、クロスバイクに履いて「もてぎエンデューロ4時間」のクロスバイククラスで表彰台に上がったこともありました。
その後FELTに移植して使用しましたが、デフォルトで装着されていたMAVICのキシリウムエキップと甲乙つけがたいイメージがありました。

正直、「知らなければ」、高い値段のホイールに色目を使うことはなかったと思いますが、いろいろな試乗会や展示会で「禁断」を味わってしまったがために、その後随分貯金を減らす結果にはなってしまいました(苦笑)。
昔、雑誌等では「8万円クラス以上のホイールでないと効果は実感できまい」などと、何処ぞのメーカーか代理店の回し者のような記事を見かけましたが、やはり使用目的しだいというか、まず自分のレベルを考えれば、物に頼るのは「お門違い」ということには気がつきました。

巷の評判のとおり、我々のようなホビーの使い方は、WH6800やカンパのZONDA、フルクラムのレーシング3辺が、性能と値段に見合うバランスの限界なのかもしれませんね。

といいつつ、フルクラムレーシングゼロカーボンを指をくわえて見ているこの頃で、これはたんなる「物欲」の問題のようです(笑)。
by soraneko (2015-12-16 20:36) 

チースケ

ホイール、悶々と考えてますがその筆頭が9000C24です。
ステップアップではなく、2台目のクロモリフレーム用なんですが不満はないものの同じR21を買うのもつまらないなあと。

まあ財布を守るなら毎回ホイール毎入れ換えて使い回すことなんですが、これは好奇心とお財布のせめぎあいですね。

まだフレームの塗装があがってこないのでしばらく楽しく悩みます!
by チースケ (2015-12-17 08:45) 

soraneko

チースケさんへ

その「悶々とした時間」が至福の時間とも言えますよね(笑)。
クロモリにホイールを装着する場合、ストレートパイプとホリゾンたるなスケルトンに合わせて、クラシカルな方向で出来るだけ端正な地味なデザインのホイールを選ぶ方と、ホイールくらいは派手にしたいとデープリムのホイールを選ぶ方に分かれているように感じています。

C24の場合、ロゴが目に入らなければ本当に地味なグラフックのホイールですから前者になるのでしょうかね。
性能の方は折り紙つきですから、選んで後悔することはなさそうですね。
by soraneko (2015-12-17 20:58) 

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